2025年度 第4回 企画環境委員会

2025年度 第4回 企画環境委員会

2026年1月13日(火)、一般社団法人 神奈川県損害保険代理業協会(以下、当協会)にて、2025年度「第4回 企画環境委員会」が開催されました 。

激変する業界環境の中、保険代理店が持続可能性を高め、さらなる価値を創造していくための具体的な施策について活発な議論が行われました。本レポートでは、会員および関係者の皆様へ、委員会で示された大きな方向性と検討概要をご報告いたします。

募集環境の適正化に向けた取り組み

当委員会では、消費者の信頼を損なう「不公正な募集行為」の解決を最優先課題の一つとして掲げています 。日常の営業活動の中で報告された事例に基づき、データベース化による傾向分析と、是正に向けた検討を継続的に実施しています 。

個別の事案そのものよりも、なぜそのような募集が発生するのか、また業界全体の透明性をどう高めるかという「環境整備」の視点から、引き続きモニタリングと情報共有を強化していく方針です。

代理店の価値向上と持続可能性の追求

保険代理店が「選ばれる存在」であり続けるために、以下の4つの柱を中心に推進策を議論しました。

  • リスクマネジメントの視点: 単なる保険販売に留まらず、高度な提案力を備えたプロフェッショナルとしての教育体制を強化します 。
  • 品質管理体制の構築: 顧客本位の業務運営を実現するための指針(JSA-S1003等)の普及を通じ、組織としての「ガバナンス」を確立します 。
  • 事業継続力(レジリエンス)の向上: 有事の際にお客様へのサービスを継続できるよう、事業継続計画(BCP)の策定支援を推進します 。
  • 人事労務管理の適正化: 優秀な人材の採用・育成を支援するため、社労士との連携による職場環境の整備を検討しています 。

自己点検チェックシート集約結果からの示唆

今回の委員会では、各代理店で実施された「自己点検チェックシート」の横断的な分析結果が共有されました 。分析を通じて明らかになった共通の傾向として、以下のポイントが挙げられます。

  • 「形式」から「実効性」への転換: 多くの代理店で規程や書式の整備は進んでいますが、それをいかに日常業務に定着させ、実効性を高めるかが共通の課題となっています 。
  • 「属人化」の解消: 事故対応や情報管理などが特定の個人に依存しているケースが見られ、組織全体で継続的に運用できる仕組みづくりが求められています 。
  • 対話を通じた振り返り: 自己点検を単なる事務作業に終わらせず、自社の業務を客観的に見直す「気づきの機会」として活用する前向きな動きも広がっています 。

業務品質評価制度への対応

損害保険協会による「代理店業務品質評価指針」の改定を見据え、JSA-S1003等の認証制度との対比分析も行われました 。業界共通の評価基準が整備される中、当協会としては、各会員代理店が自社の規模や特性に応じた最適な体制を選択できるよう、今後も適切な情報提供とサポートを行ってまいります。

当委員会は、今回議論された課題や好取組事例を支部単位での勉強会などにフィードバックし、会員の皆様と共に歩む活動を続けてまいります